幼稚園からの帰り道、農道を車で走っていると空が開けた所からこんなきれいな空が見えてきました。もうそろそろ冬の気配が夕暮れの空気に混じってやって来たようです。
子どもの頃、友だちとあそんで家への帰り道、こんなきれいな空を見たことを思い出しました。晩秋の夕暮れは子どもながらに、寂しい感じとあそびを十分にした充実感が入り交じったような感覚がありました。家々の窓から漏れる光が、「早く家へ帰りなさい、お前の家もきっと温かいよ」と言っているようで、思いっきり駈けて帰ったことも覚えています。
子どもたちと毎日、あそんだり話をしていると自然と自分の心が子どもの頃に帰ってしまうのか、自然への興味や物ごとへの興味がどんどん膨らむのがわかります。より、幼い頃の自分の心に近づくのでしょうか、子どもの頃の自然の風景や友だちと夢中になってあそんだことががふっと思い浮かびます。多分、この思いが私の原風景なのでしょう。
園の子どもたちも園での友だちとの関わりや生活を、数十年後、晩秋の夕暮れの空をふっと見上げたとき、寂しい気持や充実した気持とともに原風景として心の中にきっと描いてくれるのだろうと思っています。
人は成長するにつれて空を見なくなるようです。現実を見れば見るほど、足もとを見ないと心配になるようです。当然、何かにつまずいたり転んでしまうことを恐れることは人の知恵として備えなければならないことでしょう。でも、たまには空を見上げて夢を思い出しても良いのではと思います。こんな素敵な空が見えるんですから。
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