2頭のヤギのうちの一頭が今日死んでしまいました。ゴールデンウイーク前半は元気でしたが後半に元気がなく、6日にはじっと座って動かないので今日の朝、心配して見ましたが、すごく顔色が悪く、子どもたちが帰る少し前に年長組の先生に呼ばれて行ってみると、もう既に息がなく死んでいました。どこかが痛くて苦しんだのではなく、多分、人間で言うと老衰のようなものだと思います。実際、十数年生きて来たのですからもう大分おばあちゃんだったのですが、あまり苦しまないで逝ってくれたのがせめてもの事だと思います。子どもたちは死という実感は今までの生活の中では実感出来ない様子で、私たち保育者が騒いでいる様子を見て何かを感じている様子。ある子は「かわいそうだね」と言う言葉を出していました。またある子は、私たちが「みんなでお別れに行こう」というと、「ヤギさんは何処へ行くの?」と言う質問が出たり、私たちの「天国へ行ったんだよ」と言う言葉を受けて、「天国って何処にあるの?」と言う言葉が出たり、実感としては感じていないのではと思います。でも、子どもたちなりに何か不思議な事が起こっている事は感じている様子、多分、これから以降の園生活の中でヤギがいなくなった実感を感じて行くのではないかと思います。また、すべてではないですが生活の中で起こった重大な事として、ヤギの死が子どもたちの思いへと近づいていってくれるよう、私たちも注意深く子どもたちと生活を歩んで行きたいと思います。生があり死がある、私たち人間も共に暮らしている動物たちも同じように生活の中にある事を子どもたちが実感として受け入れてくれる事を願って。
園長