金井の子どもは小学校に行くと椅子に座れないとよく耳にします。私はそんなことはないと思っていますが、この入学式の古式騒然としたものを理解せよというのがまず間違いでしょう。また、授業では子どもたちの本当に知りたいことを吟味して提案しているかが問われることでしょう。本来、子どもたちは「知りたがりで、やりたがり」なものだと思っています。事実、園での子どもたちはなんでもやりたがり、失敗を重ねて答えを体感できる子どもたちに育っている筈です。そして、思いっきり体を動かしたり、感動したり、共感する経験を通して、何が正しくて、何が間違っているかも理解していると思っています。
入学式の1組の先頭と中程に見慣れた顔がありました。2組の中程にも見慣れた女の子がいます。3組にも、4組にもいます。卒園させた子どもたちの行動が気になります。(椅子に座れないのか、いやそんなことはない、突然、質問なんかしないだろうか。)目の前を通過する子どもたちは堂々と入場し、しっかりとこの場の雰囲気を理解していると感じます。椅子に座って校長先生の解らない話しもじっと聞いています。他の園の子どもたちは足をぶらぶらさせたり、上体を揺らしたりしています。
帰り道のサクラも雨にぬれていました。寒い入学式になってしまいました。でも、子どもたちは大丈夫。しっかりと前を向き、自分の進む道を見いだしています。これから、小学校という違った環境に慣れ、多くの友だちと共感できる生活を送れることを願っています。
園に返ると、園庭中にサクラの花びらが絨毯のように敷き詰められていました。もうサクラは散ってしまいそうです。入園式には既に散ってしまい、新入園の子どもたちはサクラ吹雪の中、新たなスタートは切れないのですが、新入学の子どもたちの新たな道へ進む大きな力を感じ、園の新入園の子どもたちの生活をしっかりと創って行こうと改めて感じました。