職員室に年中の子どもが箱を持ってやって来て、箱の中を見せてくれました。そこには、さなぎが何匹か横たわっています。「これはナアニ?」あえて聞いてみました。女の子は自信を持ってチョウのさなぎと答えてくれました。女の子はこの幼虫が来た時から興味津々で箱の中をのぞいていた女の子です。幼虫に餌をやると言って、色々な草を取って来ては箱の中に入れていました。休日の前、女の子はある疑問に突き当たったようです。「お休みの時は誰がこの子たちにごはんをやるの?」この幼虫を持ち込んだ保育者は、この女の子の疑問に答え、休みの間、家へ持ち帰って世話をしてくれるか尋ねました。女の子は喜んで、家へ持ち帰りました。休み明け、女の子と一緒に登園した幼虫たちは、さなぎになって帰ってきました。よほど世話がよかったんでしょうね、お家の人の協力もあったに違いありません。クラスのみんなは幼虫からさなぎになった姿に不思議を感じたのでしょう、我もわれもと興味津々の様子です。女の子はよほど興味があったのでしょう。昆虫図鑑を見て、このさなぎがチョウチョになる事を確認しました。いつになったらチョウチョになるのか女の子はワクワクしながら待っているようです。