
バスの中で年長の女の子たちが気持よく歌を歌っています。この雨の季節にぴったりの歌です。バスを運転しながら女の子たちに合わせてこの歌を歌いました。始め、女の子たちはびっくりしたように声が小さくなりました。自分たちが先生に教えてもらった歌を私が歌い始めたので戸惑ったのでしょう。でも続けて歌っていると徐々に大きな歌声になり、女の子たちと合唱になりバスの中はウキウキするような空間になりました。
子どもたちはこの歌が至極気に入ったようで、いちばん後ろの席に陣取りみんなで気持良さそうに何度も何度も歌います。今の季節にぴったりのことと、叙情的な旋律に詩が相まってしっとりとした歌になっています。歌いながら彼女たちは詩の内容にイメージを馳せているようにも感じます。心の奥に染み入るように歌い上げる彼女たちに共感を覚えながら、私も大好きな歌の一つなので一緒に歌えることに喜びを感じ、運転をしながらでもやさしい気持になれた朝でした。
園に着いてバスから降り、職員室に向かおうとすると女の子の一人が私のとなりを一緒に歩き、黙って私と手を繋ぎました。そっと彼女の顔を見ると、優しい顔になっていることに気付きました。歌を一緒に歌っただけで同じ気持を共有出来ることに感動すら覚えました。表現する仲間として認めてもらえたような嬉しい気持になりました。
虹
1 にわのしゃべるが いちにちぬれて
あめがあがって くしゃみをひとつ
※くもがながれて ひかりがさして みあげてみれば
ラララ にじが にじが そらにかかって
きみの きみの きぶんもはれて
きっとあしたは いいてんき きっとあしたは いいてんき
2 せんたくものが いちにちぬれて
かぜにふかれて くしゃみをひとつ
※くもがながれて ひかりがさして みあげてみれば
ラララ にじが にじが そらにかかって
きみの きみの きぶんもはれて
きっとあしたは いいてんき きっとあしたは いいてんき
3 あのこの えんそく いちにちのびて
なみだ かわいて くしゃみをひとつ
※くもがながれて ひかりがさして みあげてみれば
ラララ にじが にじが そらにかかって
きみの きみの きぶんもはれて
きっとあしたは いいてんき きっとあしたは いいてんき
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